給水・給湯排水管の調査

建物設備(給水・給湯・排水管)は人間の血管や腸同じです。血管内に突如と閉塞され、動脈硬化が発生します。配管内にも錆瘤、折れて破損等の症状が現れ、放置しておくと漏水が発 生します。建物設備が大病にかかる前に適切に手当(補修・改修)が出来れば、予防延命で長生きさせることが出来ます。

給水・給湯・排水管調査でわかること

調査方法

  • 1. 配管の内部を内視鏡で確認
  • 2. 配管の外部の状態を目視確認
  • 3. 配管の厚み(肉厚)を一部切り取って確認

1.配管の内部を内視鏡で確認

1.配管の内部を内視鏡で確認

健康診断で胃カメラ検査と同じように非破壊検査で配管内部を状況確認します。給水・給湯・排水・汚水管とライフライン全てが調査可能です。血管と同じです。どこかで目に見えない内部に錆コブや小さな穴等の不具合を確認できます。また、竣工から耐用年数を迎える前に予防保全として確認されることもお勧めします。

2.配管の外部の状態を目視確認

2.配管の外部の状態を目視確認

配管外側に凹み、損傷、錆、水漏れ等が無いか確認をします。
内側と外側両方の確認することが大事ですが、外部目視は容易に点検が可能です。

3.配管の厚み(肉厚)を一部切り取って確認

3.配管の厚み(肉厚)を一部切り取って確認

これは排水管の一部を切り取って、配管の残存肉厚(残っている配管の厚み)の確認をしている調査になります。
ライフラインの給水・給湯・排水管(塩化ビニル管・樹脂管除外)において新築時の配管肉厚からどのくらい減っているか?その減り具合により、配管の寿命や補修・改修時期の計画を立てるためのデータとなります。

調査事例 01

こちらは築年数25年目のビルの埋設排水管を内視鏡調査した案件になります。この配管は建物で排水されて雑排水、汚水の全てが流れてくる配管になります。とても重要な配管です。その配管を内視鏡で状況確認したところ、本来は配管内にはあるはずのない砂利が見えます。これは、配管の一部に亀裂や破断があることで埋まっている砂利が配管内へ入り込んでしまったと考えられます。放置をしておくと、不具合箇所から排水された水が土へ流出することで配管廻りの土が流れてしまい、空洞になり、急な地盤沈下、建物内へ逆流を発生させる可能性があります。

  • 排水 調査状況

    排水 調査状況

  • 排水 調査状況

    排水 調査状況

  • 排水管 管内状況

    排水管 管内状況

  • 排水管 管内状況

    排水管 管内状況

  • 排水管 管内状況

    排水管 管内状況

  • 排水管 管内状況

    排水管 管内状況

  • 排水管 管内状況

    排水管 管内状況

    接続部より破損 管内に砂利

  • 排水管 管内状況

    排水管 管内状況

調査事例 02

築20年目のマンションであるお部屋のキッチンの排水管の一部を切り取って、配管の残存肉厚(残っている配管の厚み)の確認をしている調査になります。配管の厚みも配管の使用状況、流すものにより劣化状況が変わります。また、一部では排水管の管底(下部)は配管の上部比べて劣化速度が異なります。配管内が満水になるほど勢いよく流せば上部にも水は触れますが、ほとんどが配管の半部より下で排水されるため常に水は管底を流れるため、配管の厚みが薄くなりやすい状況とも言えます。そのため、配管の管底や接続箇所からの漏水発生が多いと言えます。

1.内視鏡で確認

1.内視鏡で確認

2.目視確認

2.目視確認

3.一部切り取って確認

3.一部切り取って確認